*今回は特にあえて丁寧語で書きます。
台風で様々な被害に遭われた方、お見舞い申し上げます。
今回の大型台風は思いもよらないところに被害が出て、あ~あ。結局どこに住んでも災害に遭うんだな、日本は。
(↑まぁほぼほぼ今回の私の感想ですよ。ええ。)
と思われた方もいると思います。
多摩川の決壊はそれを痛感させる事態ではありましたね。
傍から見るのと実際自分が体験するのとでは、差異は大いにあると思うのですが、多摩川決壊に関しては一部の住民が堤防を作るのを景観を損ねるということで反対していたとか。
あ~あ反対しなければ、今回のこと起きなかったんじゃ?というのが傍から見た感想です。
でもこれは後々のことを考えた時にいい体験になったのかもしれませんよ?
今その反対していた住民のみなさんはどんな風に思っているのでしょうか。
また憧れを抱いて武蔵小杉の新しいタワーマンションで、新生活をされた方は災害で問題が起こった排水などのことで、今どう思われているのでしょうか?
悲しいけれど、人間にはそれぞれランク付けみたいなのがされて、それがお金持ちだとかルックスがいいとかそういう色々な差別的な事などなど、あとは才能があるなしなどの能力的な事。
また生まれつき足が速いとか運動神経がいいとかなどの体力面でのこと。とかく他人と人は比較されやすいものです。
ただ、結構生きてきて最近つくづく思うのは、確かに能力というのは高ければ高いほど良いのかもしれないのですが、その分、見えないところも出てきてしまうなぁと思ったりします。
人の幸せ とかもそうですけど、 こうあるべき ということは案外ないのかもしれないです。
そんな風に思うのは、ルックスや頭がいいから幸せになるのか?というとそれも違い、高級マンションに住めるから幸せなのか?というとそれも違い、じゃ、アパート暮らしだから不幸なのかというとそれも違い……。望むところへ進学できなかったのは不幸なのかというのも違い……。
例えば、都心から近くのマンションを買えたから幸せなのか?というとそれも違う……。
何が言いたいのかと言うと、人の幸せっていうのは傍から見て判断できないものだなぁということなのです。
例えが伝わるかどうか不明ですが、私は美大を受験しました。
頭が悪いし、美大程度の一般教養もまともな点数を取るのがやっとなほどの人間でしたけど、それでもコツコツやっていって、やっと希望の専門学校ではありましたが、当時美術係では認められているようなところでした。
そこへなんとか入ることができて、正直、最高に幸せだったわけです。
自分の力だけで入れた!というのは今後の自分を明るく照らすには十分な事だったのです。
しかし、それを喜んで報告したにも関わらず、美術部の先生からは、おめでとう!という声が掛からず、何故か残念だったな的な感想をもらってしまい。なんだかあれ? と当時思ったものです。
確かに外部からの受験は私が想像する以上に厳しいものでした。
正直それこそ美術部の先生に推薦状を書いてもらい、しかるべき美大とまではいかなくても、美術系の大学へ進んだ方がよかったのかもしれません。
でも、私の中で中学の時に入った私立に、後々不正で入った人の存在がいることを知って、非常にショックな経験から、どんな学校でもいいから自分が全く関わってない人に認められたい。
そんな気持ちで、あえて厳しい外部からの入学を選んだのです。
そしてその候補の中にあった専門学校も受けたのです。
だから4大の美術大学はダメでしたけど、私には十分私の気持ちやその後の勉強になるグラフィックデザインの学校でした。
入学出来て涙が出るほど嬉しかったですし、むしろ私はすべてのことに非常に前向きだったのです。
むしろ私の気持ちを下げたのは、周囲の心ない言葉の方でした。
その後私はゲーム会社に就職し、私なりにやってきて、体調は崩したものの、及第点はあげられるかなと思えるほど満足に働くことができ、さらにその職歴のおかげで今までも毎月アイコンなどを作らせてもらえるようになれました。
とにかくその学校が業界における信頼度の高さが当時とてもあり、むしろ周りから褒められることの方が多く、誇りに思っていたくらいです。
なんの問題もありません。
今でも良かったと思っています。
当時美大に行った友達にもその喜びを語ったと思いますが、専門学校じゃ一般教養もならわないでしょ。と冷や水をかけられるようなことを言われたりして、ちょっとびっくりしました。
やっぱり4大の方が後々就職とかもいいのかなぁ~なんて凹んだこともありましたが、とにかく授業とかが望んでいたグラフィックデザインのことで楽しい授業もあっという間に過ぎました。
大変なこともありましたが、非常に後々役に立つことばかりでした。
そして二年後私は就職し、やりたかった仕事に毎回一喜一憂しながらも、自分のやったことでお給料がもらえるという喜びで一杯な日々でした。
そして唖然とするような出来事がその二年後に起こりました。
私は専門だったので、不景気になる前に就職が決まったのですが、4大に行った人は卒業時氷河期に突入していて、就職もままらなかったのです……。
その時の心情は何とも言えませんでした。
私自身は意識しないようにしていたのですが、4大に行った友達のきつい言い方を思い出してしまいました。
(まぁ私に対してだけではなく、誰にでもたぶんどこかそれを鼻にかけていたのかもしれません)
でもその人の実力は確かでしたし、私も認める人でした。
だから希望する美術系のところへは就職できなくなる事態になるとは思いませんでした。
この状況が、今一部で高級タワーマンションに住んでいた人が叩かれる事態にも似ていて。
(私が直接受けたわけではありませんが)ある種のヒエラルキー的な意識から、他者より自分が勝っているという態度に出てしまっていたのだろうな、と思いたくない予測をしてしまったのです。
まぁ私立に通うお嬢様やお坊ちゃんは確かに、~会社の令嬢とか~会社の御曹司とか実際にいましたけど、私自身もそういう点ではちょっと人から嫌な奴と思われるような節はあったのかもしれません。
実際母親がそういうことを少し鼻にかけるような人でした。
(父と兄が高学歴だったため)
だからまぁ私もそういう風になってしまうところがあったのかな?
と今は思っています。
今はその呪縛からは親子ともども抜け出して、何が本当の幸せなのかなというのを色々紆余曲折、色々あって互いに深く考えるようにはなりましたけども……。
まぁ話は戻りますが、それでもなんていうか……。
二子玉の人や武蔵小杉の人に関しては周囲は言い過ぎだと思いますし、私も言いたくないです。
実際自分の所だって今回は被害に遭わなくても、いつ台風で屋根がとばされるか、水害がない地域なら、竜巻にやられるかもしれないし……。
それに仕事もこともそうです。あの時はたまたま私は運がよかっただけで、この先はどうなるかわかりません。
(でも感謝しかありませんけど……ほんとに……心から)
その友達もたぶんきっとこれからいいことが沢山あるかもしれませんし、そうであって欲しいと思っています。
ということで、二子玉の人や武蔵小杉の人たちの事をあれこれ言うような立場にはないです。
でもこれが教訓になって、二子玉の多摩川の防波堤はちゃんと作られるだろうし、武蔵小杉の排水に関して解決策が順次見つかるのではと思っています。
まぁ要するに何事もみんな幸せになれば解決するんだよね。
うむ。
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