かにゃん まみ 物書き兼絵描きの〜日記や自作を紹介したりするブログ〜

かにゃんまみ という物書きだったり時々絵描いたりする奴の ぼっちなブログです。

月灯りの絆 君と永遠に 1巻発売です!!

この作品のテーマはまっすぐな愛。

あらゆる障害を乗り越えていくというお話でもあります。

 

この世の中は生まれ落ちた瞬間から選べないことがあります。家柄だったり、性別だったり、本人の元からある能力だったり、私の場合は囲われた温室でした。恵まれてたのです。

恵まれていたけど、自由に生きることが難しかった。

それは親からの拘束で自立の機会を失われたり、思うように発言できなかった幼児期や子供時代、中高時代だったり。

やっと社会に出られても、今度はやたらに女と言うことで差別されたり、思うように活躍できなかったり、仕事の邪魔のように恋愛沙汰に巻き込まれたり、電車では痴漢に遭い、生理痛で毎回死ぬような思いをしたり。

私自身がありとあらゆる障害に当たることが多く、しかも一見幸福そうに見えるからとても厄介なものでした。正直子供時代の私はついているようであまりついていない、精神的に少し不安定な子でした。

本当に生きずらいなという気持ちがいつもあり、それらは長い年月をかけてうっぷんのように溜まっていました。

そんな様々な想いがこの小説を通して語れたらいいなという気持ちから書き始めたのです。

 

この世界はさらにそれらを誇張するように、生きたいように生きれないかごの中の鳥たちのような世界です。

宇宙開発で月へ移住できるようになった地球人ですが、宇宙線の影響でDNAが傷つき、女性の数が少なくなってしまいました。

諸説ありますが、私はこれを精子の女性の元になるXXの方が体が大きいことからその仮説を立ててみました。

大きい分、宇宙線の影響でなにかしらの変化が起き、死滅もしくは受精しなくなるという仮説です。

 

男性が多く溢れた世界で階級が決められ、男性は奴隷のように、女性は子供を産むための宝物という名の女宮殿という鳥かごに押し込まれ、贅沢はできても自由に生きることができません。

男性差別が酷い中実は女性に対してもこの世界は酷い扱いをしているのかもしれません。

 

当時の私は男性はこうあるべき、女性はこうあるべきというレッテル張りをひしひしと肌で感じた社会の中にいました。

 男尊女卑も酷く、女性の扱われ方は相当酷いものでした。女性はお茶くみをする的な昭和の考え方がまだ残ってる社会です。

それに対して不満を山のように抱えて貯めていた気持ちが、爆発的な怒りを持ってしまい、逃げ所なく、小説という形で表れてしまいました。

 

それぞれのキャラクターが一人一人悩みを抱えていて、嫉妬や怒り、不満、争い、絶望を体験します。

恵まれた環境で生きて来た守は博愛主義者で、世の中の平和を強く願う分、差別と月の最下層で人間らしい扱いをされてこなかった瑠璃の人生を見てショックを受けつつ、互いに生きて来た世界の違いを感じながらも寄り添い、純愛を貫こうとします。

 

ちょっと長すぎる物語ですが、(^^;もし一巻をお読みになって何か感じることがありましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

 

*このブログを公開した後、『月灯りの絆君と永遠に①』の改訂版が出ました。

なので今販売されているのはこちらになります!

 

 

 

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月灯りの絆 君と永遠に (一)運命に抗う月の男娼 (フリチラリア文庫)

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